なぜ上達出来ないのか? → 稽古の頻度が低い

気付けば、20年以上の時間を武道の修練に費やしてきました。

熱心に稽古に励んでいた時期もあれば、仕事の忙しさにかまけて
あまり稽古していない時期もありました。

生来の勘の鈍さもあり、20年以上の歳月を費やした割には上達出来ていないと思います。

自分で思うに、初心者を卒業しているが、上級者には達していない。
中級程度の腕前というところでしょうか。

自分のやってきた修行を振り返り、なぜ上達出来なかったのか、
その理由を考えてみました。

この記事を読み、同じく武道を修行されている方が、
ご自身のより早い上達に繋げて頂けたのなら、嬉しく思います。

武道の技を習得するというのは、稽古を通して身につけた動作が
日常の動作になっていくということです。

意識して同じ動作を繰り返し行い、
それを無意識の動作にしていかなければいけません。

そのためには、稽古回数は多ければ多いほど良いということになりますが、
現実としては個々人の状況により、稽古に割ける時間は違います。

私は学生時代に武道を始めました。

学生ですので、当時は当然のように週3〜4回の稽古がありました。
ずっとそれだけの稽古が出来ていれば良かったのですが、
社会人になると状況が変わりました。

全く稽古が出来ない期間もありましたし、週1回の稽古を行なっていた時期、
稽古時間を何とか確保し、短期的に週3回の稽古を行なっていた時期等もあります。

社会人ですと、週1回の稽古を確保するのがやっとという方も多いのではないでしょうか。

では上達するには、一週間にどれぐらいの稽古が必要でしょう。

私の今までの経験から、意見を述べさせていただきます。

上達するという意味では、週に1回の稽古でも正しく稽古出来ていれば確実に上達すると思います。
ただし、当然ですがその歩みは微々たるものです。

ですが、確実に進んでいきます。

一緒に稽古している人の中に入門してからの日が浅い方がいますが、
週に1回の稽古しかされていなくても、なんだかんだで少しずつ形になっていきます。

入門された当初を振り返ると、少し驚いてしまうほどです。

1回の稽古では何かが大して変わるわけではありませんが、
それを積み重ねると本当に大きな変化になっています。

稽古というのは、本当に凄いものだと思います。

では、週2回の稽古をした場合はどうでしょうか。

私は週2回稽古すると自分の感覚を変化させることが出来るようになると感じています。

道場に行って稽古をすると、始めのうちは身体が日常の動作をしており、
武道の動きが出来ていないように思います。

前の稽古で覚えたことがリセットされているような感じです。

週1回の稽古だとそれを取り戻すのは稽古の終わり頃となります。
(そのため、進歩はしていても稽古を行なっている本人に上達の実感は無いです。)

週2回の稽古だと稽古の半ばぐらいで前の稽古での動きを取り戻せているように思います。
そうすると、上達が早さがまるで変わってきますし、自分の感覚も変化していきます。

師や諸先輩方に話を伺ったところ、泳ぎ方や自転車の乗り方を忘れないのと同じで
技や感覚は1度覚えると忘れないそうです。
(そのため、1度体得すれば、その後は稽古の間隔が空いてもあまり関係無いようです。)

つまり、技や感覚を身に付けるまでは稽古の頻度が大切になるということです。

私の結論としては、週1回の稽古でも進歩しますが、可能であれば週2回以上の稽古が確保出来ると
より早い上達が見込めるので良いと思います。

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