’合気’の不思議〜周りの空気が圧力を持って攻めてくる〜

合気

’合気’の技には、他の技にはない、不思議な感覚があります。

師から’合気’の技を掛けられた時に私が感じることなのですが、
師の周りの空気が僅かに重さを持ち、確かな圧力を持って私に向かってくる様に感じます。

なぜそのように感じるのかは分かりません。

世の中には、’合気’を’気’で説明する人がいますが、
私には’気’が分かりませんので、それが’気’なのかどうかも分かりません。

ただ、’合気’の技を掛けられた時には、確かに圧力を感じます。

技を掛けられる瞬間に、師の周りの空気が変わり、空間を隔てていても、
圧が伝わり、倒されます。

これが、’合気’の技を習得したいと願っている人間からすると、大変に厄介です。

どのようにしたら、そのようなことが出来るのか、皆目検討がつかないからです。

’合気’の技を受けていると確かに感じるのに、その方法は分かりません。

師の技を真似て稽古を続けてきました。

師のように空気を変えるようなことが出来ているのかは分かりませんが、
’合気’の反応が相手に出るようになってきたので、前に進むことは出来ていると思います。

そんな私の今までの稽古で、見直して効果があったと思うものについて、
書きたいと思います。

私は、これを見直すことで、徐々に相手に’合気’の反応が出るようになってきました。

’合気’については、各流派で定義が違い、掛け方の口伝も違っています。

’合気’の掛け方については、自分の習っている流派の口伝をもとに、
修練を重ねるのが一番だと思いますが、これについては、各流派で共通していると
思いますので、見直して損は無いと思います。

それは、’姿勢’です。

姿勢の重要性は、よく言われることで、今更私が言うことではありませんが、
姿勢が悪いというのは、技が出来ない人の多くに共通することでもあります。

’合気’を掛けるための条件として、自分の身体から余計な力が抜け、
緩んでいることが必要ですが、姿勢が悪いと自分では力を抜いているつもりでも、
自覚せずに力が入っていることが往々にしてあります。

姿勢が悪いというのは、真っ直ぐに立てていない状態です。

真っ直ぐに立てていれば、骨で身体を支えることが出来、余計な筋肉の力は
抜くことが出来ますが、姿勢が悪いと筋肉で支えなければならず、
力を抜くことが出来ません。

姿勢はそれ自体が癖になっていますので、本人に力を入れている自覚はなく、
気付くことが出来なくなっています。

私は、以前から姿勢については気をつけているつもりでしたが、
良い姿勢にはなっておらず、そのため、身体を緩めることが出来ていませんでした。

改めて姿勢を見直した結果、徐々に身体から余計な力が抜けていったように思います。

自分の姿勢を見直すにあたり、一つ大切にしてきたことがあります。

それは、自分の身体の重さを感じることが出来ているかということです。

自分の身体に余計な力が入っている時には、身体の重さを感じることが出来ていませんので、
自分の身体が緩んでいるか確認するには丁度良い目安になります。

私の実感としては、技の稽古を行う際にも、常に身体の重さを感じながら行うことで、
身体が緩んだ状態を保てる
ように思います。

もし、行き詰まりを感じている方がいらっしゃいましたら、試していただければと思います。

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