一度下手になることの大切さ〜本当に上達するために必要なこと〜

上達論

技はまず形(動作)を覚え、それを繰り返し繰り返し行うことで
段々とその技がスムーズに行えるようになり、身に付いていきます。

そうして技が上手く出来るようになると
技として一定の形が自分の中で決まります。

そこから更に上達する場合、小さな改善であれば特に問題ありませんが、
場合によっては大きな修正をしないといけないことがあります。

私もある時、今までの自分のやり方が間違っていたと気付き、
やり方を全て変えないといけないことがありました。

今までの稽古で多少なりとも形になっていた技をリセットし、
再度技を構築し直さないといけませんでした。

当然のことですが、一旦技が下手になりました。

私の場合は、今までのやり方が間違っていたため、
正しいやり方に変えるしかなかったのですが、やはり下手になるのは嫌でした。

昨日まで出来ていたと思う技が上手く出来なくなります。

道場の先輩・後輩がいると、変なところで人目を気にしてしまい、
下手になることが中々受け入れられませんでした。

変なプライドがありました。

今までのやり方で誤魔化しながら技をやっていく方法も頭を過りましたが、
その場合は今後何も進歩が無くなってしまうため、断念せざるを得ませんでした。

ただ、葛藤がありながらも、その時にやり方を正しいものに変えることが出来たお陰で
多少なりとも進歩出来たと自負しています。

おそらく私のように変なプライドを持たずに、すぐにやり方を変えることが
出来る人というのが上達の早い人なのだと思います。

これからもまだまだ同じように間違いに気付き、やり方を修正しないといけないということが
何度もあると思います。そして、その都度葛藤があると思います。

一旦下手になるというのはとても嫌なことですが、上達するためには仕方がなく、
また、とても大切なことですので、受け入れて前に進んでいきたいと思います。

変なプライドを持つことのないように自分を戒めながら、
これからも稽古に励んでいきたいと思います。

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