合気よもやま話〜武道・武術で求められる身体の動かし方〜

上達論

武道・武術で求められる身体の動かし方というのは、どういうものでしょうか?

私は個人の身体の動かし方の癖を無くしたものが、
武道・武術で求められる身体の動かし方だと考えています。

そして、個人の癖が無い動きというものが、
人間本来の自然な動きなのだと思います。

勿論、流派・会派により、身体の動かし方に特色はあると思いますが、
基本的には、身体の動かし方は全ての人に共通した合理的なものとなるので、
個人の癖は無くなるものだと思います。

癖があるということは、技の動きの中で目に付く部分となります。

肩に力が入っていれば、肩が上がっていますし、
肘に力が入っていれば、その部分の動きが硬く見えます。

癖のある部分というのは余計な動きをしているので、目立ちます。

しかし、動きの中で目立っているということは、
自分の動きを見直す際の手掛かりになります。

武道・武術の稽古とは、身体の動きを目立たなくしていく作業といえるかもしれません。

そうはいっても、「言うは易く行うは難し。」というように、中々癖を無くすのは大変です。

動きを修正し、癖を無くしたと思っても、次から次に目に付く部分が出てきますが、
一つ一つ丁寧に修正していくしかありません。

そうして修正を繰り返していくで、余計な力が抜け、人間本来の自然な動きが出来る
身体になっていくのだと思います。

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