合気よもやま話〜合気を学ぶ際に障害になるのは先輩〜

上達論

今回は、ちょっとショッキングな内容になると思いますが、お付き合いください。

私の今までの体験をもとにした結論となりますので、
該当しない場合もあると思いますが、かなり苦労を強いられた部分になりますので、
同じ失敗をされないようにしていただければと思います。

合気の技に憧れ、合気系武道を学ぶようになりました。

入門した道場では、先輩方が懇切丁寧に指導をして下さいましたが、
ここで一つ問題が発生しました。

師の技を身につけたい一心で、先輩方が指導してくださることを
守って一生懸命に稽古に励みました。

そして、はじめのうちは気づかなかったのですが、
よくよく考えると先輩方の指導してくださる内容に矛盾があることに気づきました。

A先輩とB先輩で言っている内容が違っていたり、
ともすれば、A先輩とB先輩が言っていることは
師が言っていることとも違っていたのです。

これは、A先輩とB先輩に限った話ではなく、C先輩やD先輩、
なんなら、全ての先輩で言っていることが違うという状況でした。

技のやり方について、みんな言っていることが違うのですから、
素直に言うことを聞いていると何が正しいのか分からなくなってしまいました。

その当時は、師から直接指導していただく機会は少なく、
先輩方からの指導を頼りに稽古していましたので、本当に混乱しました。

何も知らずに真っさらな状態で入門しましたので、
この状況を回避するということは今考えても無理だったと思います。

先輩毎に言っていることが違った理由は、誰も合気の技が出来る先輩がいなかったためでした。
師以外に合気の技が出来る先輩がいなかったのです。

一般的な考え方でいくとそんなことがあるのかと疑問に思われると思いますが、
私の実感としては、合気の技は学んでいる人数に対し、習得出来る人がかなり少ないと思います。
また、入門してからの年数もあてにならず、年数が長い人でも合気の技が出来ない人は多いです。

結局は、合気の技が出来る師の言っていることだけが正しかったわけで、
その他の先輩が言っていることは間違いでした。

先輩方も師に近付こうと一生懸命に稽古していましたし、
私への指導も親切心からだったと思いますが、間違ったことを指導していた先輩方は
一つの壁となって私の前に聳え立つこととなりました。

合気の技に関しては、それが出来る人以外に習うと間違ったことを教えられる可能性が高いです。

その人が合気の技が出来るのか見極めてから、指導を仰ぐようにするしか
回避する方法はないと思います。

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