’合気’の技は思い切りの良さが大切です。
’合気’の技の厄介な点になりますが、迷いのある状態で稽古していても技は成功せず、
いつまで経っても技は出来ません。
’合気’の技の稽古を始めると、誰もが技のやり方を一つ一つ確認しながら稽古します。
しかし、このやり方を確認しながらというのが、迷いのある状態になりますので、
’合気’の技に失敗する原因になります。
技に失敗することで自分のやり方に間違いがあったのではないかと考え、
さらに慎重に確認しながら技をやりますが、それが原因でまた技に失敗します。
そうして負のスパイラルに陥り、どれだけ時間が経っても技のやり方が
分からないという状況が発生します。
なぜ迷いのある状態で稽古していると技が上手くいかないのでしょうか?
それは迷いがある状態では、動きが居着いてしまうからだと私は思います。
一つ一つ動作を確認しながら技を行うことにより、動作毎に自分の動きに居着きが発生します。
途切れることなく流れる様に動くことで技となるものが、
一回一回居着いてしまうために技にならなくなるということです。
稽古を重ね、手順を覚えることにより、技が出来る様になるかというとそうでもありません。
手順を覚えて滑らかに動ける様になったとしても、手順毎に覚えている状態では、
一つ一つの動作の間にほんの少しの居着きが残っています。
そのため、動作間の居着きを無くし、全ての動作を繋げるということを
意識して稽古する必要があります。
指導者からは、よく’技を正確に丁寧に稽古する様に’と指導されます。
そは本当に大切なことで、私もそう思います。
しかし、それを鵜呑みにして稽古していると、いつまで経っても’合気’の技が
出来ないということが起こります。
指導者の言う、’技を正確に丁寧に’というのは、居着きなく動くことを含んだものです。
そのため、稽古年数の短い人が行うのは難しいです。
’合気’の技に限っていえば、私は始めから正確に技を行うことを心掛けるよりは、
居着きのない動きで稽古することを意識した方が良いと考えています。
居着きのない動きで技を行うことで、何となくでも技に成功するからです。
それは勢いに任せた技で、100%の出来ではないかもしれませんが、成功は成功です。
30〜40%の出来の技でも、そこから細部を詰めていくことで
100%の出来の技に近づけていくことが出来ます。
正確に行うことに注力し、いつまでも技に失敗するよりはそちらの方が建設的だと思います。
また、稽古年数が短いと正しい動きが分らないということもあります。
手を付けられる部分から始めるという意味でも、居着きのない動きで
技を稽古することを心掛ける方が良いのではないかと思います。
稽古をしていると、悩み、迷うことは多々あります。
稽古の前後では、いくら悩んでも迷っても構いませんが、技を行う時には一旦それらを忘れ、
思い切りよく技の稽古を行うことが大切です。

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