気持ちを察する〜どこで上達の仕方に差が出るのか〜

私の周りにいる方には、どんどん上達される方もいますが、
逆に、ある時を境に全く上達しなくなる方もいます。

上達出来ない原因は各々違っているのだと思いますが、
なぜそのような差が生まれるのか、傾向をもとに理由を考えてみました。

私が思うに、どんどん上達される方は人の気持ちを察することが出来る方で
上達しなくなる方というのは人の気持ちを察することが出来ない方のように感じられます。

もっというと、上達される方は情に厚く、優しい人のように思います。

あくまで私の感じている傾向ですので、全てのパターンに該当するわけでは
ないと思いますが、上記の傾向は確かにあるような気がします。

気持ちを察すると言っても、昔の名人・達人の逸話にあるような、
超能力的な相手を察する力ではありません。

会話やその時の相手の反応から、相手の気持ちを汲み取るというような、
ごくごく一般的なコミュニケーション能力としての気持ちを察する力です。

では、なぜ上達出来るか、出来ないかの差が生まれるかというと、
師の言わんとするところを正確に理解するか、しないかの違いが出てくるからだと思います。

武道・武術の技は、言葉で全て説明出来ない部分がありますので、
自ずと説明が抽象的にならざる得ないことがあります。

そうした場合、正確に理解しようと努めているかどうかで、理解に大きな差が出てきます。

そういった部分を正確に理解しているかどうかが、
上達の成否の鍵を握っているのではないでしょうか?

この点に関しては、頭の良し悪しでは無いように思います。

頭の良い人であっても、相手の気持ちを察しようとする姿勢がないと、
頓珍漢な理解をされていることが珍しくないからです。

また、情に厚く、優しい人が上達されるというのは、
人によくしてもらった分だけ、報いようと頑張るからだと思います。

当然のことながら、稽古に対するモチベーションが高い方が、
より上達しやすくなります。

今回書いている内容は、各々の性格による部分が大きいため、
改善することが難しい部分かと思いますが、何かの参考にしていただけたら、幸いです。

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