現代で武道をやることの意味3

武道では、流派によっては武器術を学びます。

例えば、刀の取り扱いを学んだりしますが、学んだとしても、
現代において、刀を用いて戦うということはまずありません。

もし実際に使うことを想定して、稽古するのであれば、
刀は使わず、ナイフなどを使用した方が良いと思います。

では何故、刀など日本古来の武器を使用して
稽古を積むのかというと昔日の日本人の体捌きを学ぶためです。

昔の日本人と現代の日本人では、身体の動かし方が違っていました。

よく聞く話としては、昔の日本人は歩く際に右手と右足、左手と左足というように
同じ側の手足を前に出して歩いていたと言います。
それをナンバ歩きと言い、現代の日本人の歩き方とは違います。

武道的な身体の動かし方としては、他に、身体を捻らない、
前に出る時に足で地面を蹴った反動を使わないということが言われます。

これらは、現代の身体の動かし方に慣れている私達からすると、
とても奇異に見える身体の動かし方ですが、
実はとても合理的で効率的な身体に負担の少ない動かし方です。

武道の稽古によって、これらの身体の動かし方を身に付けることにより、
日常生活を送る上で身体の負担を減らすことが出来ます。

また、そのような身体の動かし方は先人達の知恵が詰まっていますので、
それを学ぶことはとても有意義なものだと思います。

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