合気よもやま話〜腕力を捨てることが出来ない理由1〜

上達論

合気系武道を修行している人が共通して悩む問題の一つは、
腕力を捨てることが出来ないということだと思います。

私も長年稽古を続けてきましたが、未だに腕力を捨てることが出来ていません。

技で相手を倒したいのに、つい腕に力が入ってしまい、力が拮抗して
膠着状態となってしまいます。

とはいえ、全く腕力を捨てることが出来ていないかというとそうでもなく、
基本的にはある程度の割合で技として成立させることが出来る様になりました。

完全に腕力を捨て切れたわけではありませんが、稽古を通して
今まで腕力を捨てることが出来なかった理由が見えてきましたので、
これからいくつかの記事に分けて、その理由を書いていきたいと思います。

頭では力んで技を行なってはいけないと分かっていても、
自分の身体は言うことを聞かず、力が入っていました。

力を抜いて技を行う様に心掛けていても、それは変わることはなく、
延々と同じところで躓き続けてきた様に思います。

力を抜いて技を行うことがなぜ出来なかったかと言うと、その原因の一つは、
全身を協調させて動くということが出来ていなかったからです。

今にして思えば、色々と工夫はしていても、身体が繋がらずに腕だけで行なっており、
腕の力を使わざるを得ない状態で稽古していました。

その様な状態では、直前まで力が抜けていたとしても、技を行おうとすると
腕に力が入るのは当然のことでした。

力ではない技を行うのであれば、腕という一部位の力を使うのではなく、
身体を繋げて協調させることにより、身体全体で力を出す様にしないといけませんでした。

姿勢を整え、手を動かす時も手ではなく、身体で動かす意識を大切にして、
稽古を重ねるべきだったと反省しています。

これらのことは基本的にどの武道・武術でも指導される内容ですので、
知っているという方も多いと思います。

身体で手足を操作するというのは、武道・武術の基本とも言える部分ですが、
私は頭で分かっているだけで全く出来ていませんでした。

稽古では、頭の理解を身体の理解まで落とし込むということが、
本当に大切だと改めて感じます。

もし、私と同じ様に腕力が捨てられないことを悩まれている方がいらっしゃいましたら、
まずは自分が腕力ではなく、身体の力を使うことが出来る状態になっているかを
見直すと良いと思います。

また、手足を身体で操作するということや身体を繋げて使うということについては、
私にはもう一つ反省していることがあります。

それは、対人稽古でそのやり方を身に付けようとしたことです。

これは大きな失敗でした。

意識しないと出来ない動きを対人稽古でいきなりやろうとしても、
出来るはずがありません。

一人稽古で自分の身体にその動きをしっかりと染み込ませてから、
対人稽古に臨むべきだったと思います。

一人稽古は、技の術理や身体の正しい動かし方が分からないうちは出来ませんが、
それが分かったなら、積極的に行うべきです。

とはいえ、忙しい社会人が家で一人稽古の時間を確保するのが難しいというのも
実体験として理解できます。

忙しくて時間が取れないということであれば、一つの動作に絞りってゆっくりと
30〜50回程度の数を繰り返し行うと良いと思います。

自分の身体の動きを観察しながら、毎日繰り返していると、力の入っている部分や
おかしな動きをしている部分に気が付きます。

少ない回数でも馬鹿に出来ないもので、気付いた部分を修正するということを繰り返していると
次第に動きが変わっていきます。

私の経験では、大体1ヶ月もすると自分の身体の動かし方が変わっていることを実感出来ます。

ただこれも、自分の身体の動きを観察出来なければ意味がありませんので、
自分が観察出来るスピードで行うことが重要になります。

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