以前、別の記事で武道団体が分裂する理由について、私なりの見解を書きました。
その時の結論は、技というものは最終的に一人一人違うものになるので、
団体として分裂するのは仕方が無いというものでした。
現在も結論は変わりませんが、新たに考える様になったことがありますので、
今回はその事について書きたいと思います。
武道に真面目に取り組んでいる人であればあるほど、元いた団体と袂を分ち、
別の団体を立ち上げなければいけなくなるのかもしれないと考える様になりました。
技を伝承しようとする場合、2つの考え方があります。
それはそっくりそのまま同じものを伝承するという考え方と技の核は同じでも、
時代に合わせて変化させたものを伝承するという考え方です。
正直な話、これに関してはどちらが正しく、どちらが間違っているということはありません。
変化させずに技を伝承した場合、時代に合わなくなって使えなくなる可能性がありますし、
変化させて技を伝承した場合、技の核となるものが失われてしまう可能性があります。
どちらの場合もメリットもあれば、デメリットもあるため、
そこは個人の考え方によると思います。
私自身は、武道の技を実際に使うことがないとしても、実用性が無くなってしまうと
意味がないので、技は時代に合わせて変化させなければいけないと考えています。
時代が変わると服装や使用する武器が変わりますし、想定する相手の流派も変わってきますので、
技もそれに合わせて、変えざるを得ません。
おそらく、真面目で律儀な人はその様に変化させた技を同じ団体で伝える事に
葛藤が生まれるのではないでしょうか。
そこで団体が分裂するかどうかは、その団体に所属する他の人がどの様に考えているかにより
違ってきますが、自分で新たな流派や団体を作りたいと望んでいなくても、
悩んだ末に仕方なく自分で立ち上げるという人もいると思います。
以前の私は、武道団体の分裂の話を聞くと内輪揉めや功名心に駆られた人の行動の結果だと考え、
良い印象は持っていませんでした。
しかし年齢を重ね、次代への技の伝承について想いを馳せる様になると、
必ずしもそうではないのではないかと考える様になりました。
内輪揉めや功名心に駆られた結果であることの方が多いとは思いますが、
真面目に悩んだ結果、分裂するという選択をする場合もあると思います。
現代では情報が溢れ、昔よりも各流派がお互いに影響を与えやすい環境になっています。
それを考えると、影響を受けて変化することも多くなるでしょうから、
今後は更に武道団体の分裂が増えていくのではないかと思います。


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