合気系の武道を行っているため、特にそうなのかもしれませんが、
自分の身体の状態が相手に大きく影響するということがあります。
例えば、自分の体に力が入っている場合、
相手はそこを手掛かりとして、抑えやすくなり、
何か技をやろうとしても容易く止められてしまいます。
しかし、自分の体に無駄な力が入っていなければ、
手掛かりがないため、抑えることが出来ません。
正確な説明ではありませんが、大雑把なイメージとしては、
前者は自分の身体は固体、後者は液体となっているため、
持ちやすさ、押しやすさが違うという感じです。
後者の場合、手掛かりがないために反応出来ず、
結果として、力を入れることが出来ない状態を作っているともいえます。
現象として、簡単なイメージで説明すると上記のようになりますが、
これは理屈として知っていても意味がなく、
実際に稽古を積んで習得して、初めて理解したといえるものです。
武道の技の場合、理論(理合)はありますが、
それは頭で理解するものではありません。
身体を通して、習得し、理解していくものとなります。
頭で考えてどうこうするというものではないということです。
現代社会では、とかく頭で考えてしまい、
知っていることで分かった気になることが多いと思います。
知っているだけでは、本当に理解しているとはいえません。
武道の稽古によって、身体を通して理解するという経験を積むことにより、
頭でっかちにならず、世界を正しく理解する手助けになるのではないかと思います。
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