現代で武道をやることの意味2

合気系の武道を行っているため、特にそうなのかもしれませんが、
自分の身体の状態が相手に大きく影響するということがあります。

例えば、自分の体に力が入っている場合、
相手はそこを手掛かりとして、抑えやすくなり、
何か技をやろうとしても容易く止められてしまいます。

しかし、自分の体に無駄な力が入っていなければ、
手掛かりがないため、抑えることが出来ません。

正確な説明ではありませんが、大雑把なイメージとしては、
前者は自分の身体は固体、後者は液体となっているため、
持ちやすさ、押しやすさが違うという感じです。

後者の場合、手掛かりがないために反応出来ず、
結果として、力を入れることが出来ない状態を作っているともいえます。

現象として、簡単なイメージで説明すると上記のようになりますが、
これは理屈として知っていても意味がなく、
実際に稽古を積んで習得して、初めて理解したといえるものです。

武道の技の場合、理論(理合)はありますが、
それは頭で理解するものではありません。

身体を通して、習得し、理解していくものとなります。
頭で考えてどうこうするというものではないということです。

現代社会では、とかく頭で考えてしまい、
知っていることで分かった気になることが多いと思います。

知っているだけでは、本当に理解しているとはいえません。

武道の稽古によって、身体を通して理解するという経験を積むことにより、
頭でっかちにならず、世界を正しく理解する手助けになるのではないかと思います。

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