合気の稽古に必要なもの〜相手を攻めようとする意識〜

合気の技の稽古を行う上で必要なものとして、受けの攻めの意識があります。

他の記事で書いていますが、受けに相手を攻めようとする意識がなく、
腰が引けていたりすると、合気の技は掛かりません。

受けの意識が取りに向いていなければ、合気の技は掛からないのです。

相手を攻めるようとする意識は、相手に意識を向ける行為です。

例えとして適切か分かりませんが、イメージとしては次のような感じです。

スマホの画面を見るために下を向いている人がいたとして、
その人の目の前に突然手を翳したとします。

スマホを見ずに前を向いている人であれば、翳された手に驚き、
後ろにのけ反ると思いますが、スマホの画面を見ている人は、
翳された手に気づくこともなく、何も反応しません。

これは、合気の技を掛かりやすくするために、
わざと取りに意識を向けるということではありません。

他の武道では、相手に意識を向けないということはまず無いと思います。

視界の片隅にしか、相手が写っていないとしても、
必ず、意識は向けられているはずです。

受けが取りに意識を向けていない状態というのが、おかしいのです。

しかし合気系武道では、掛かり稽古を行なっている弊害なのか、
受けの時に相手に意識を向けていない方が結構な数いらっしゃいます。

並んで順番で取りに掛かっていくために、自分が左右のどちらにどのように
投げられるか分かっているため、流れに合わせて受身を取ってしまうからです。

取りの手首を取りに行く場合、そのような方は相手の手首を実際には
取りにいっていません。ただ、相手の手首辺りに手を出しているだけとなります。

それは、よそ見をしながら、受けを取っているようなもので、
咄嗟の反応が出来ず、とても危険な状態です。

安全に気を付けて稽古していても、怪我をしてしまうのが、稽古ですので、
しっかりと相手に集中して手首を取りにいっていただけたらと思います。

ここまでは、受けが取りに意識を向けていないと合気の技が掛からないという
説明でしたが、稽古で受けが攻める意識を持たないといけない理由はまだあります。

合気の技を行う場合、取りは相手の攻める意識に反応して、技を掛けることがあります。

打撃系の武道をされている人の方がこの辺りは理解していただきやすいかもしれませんが、
相手が打とうと思った瞬間に動くと、打撃を打とうとした方は一瞬身動きが取れなくなります。

受けの意識が切り替わる瞬間を取ることで相手の身動きを封じるのです。

合気の技でも同様のことを行う技があります。

そのため、受けに取りを攻める意識があるというのは、意識が切り替わる瞬間が
あるということで、合気の稽古を成立させる上で重要なファクターとなります。

勿論、熟練者同士の稽古では、受けが攻める気配を隠した時に合気の技を
どのように掛けるかという稽古も大切になってくると思いますが、
通常の稽古でそれを行なってしまうと、合気の技を身に付けるのが難しくなってしまいます。

その辺りについては、しっかりと段階を踏んで稽古を行うことが大切となります。

この記事が何かしらのお役に立てれば幸いです。

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