合気系の武道では、技の稽古を行う際に無駄な力が入っていると
脱力するように注意されることがよくあると思います。
’合気’の技を成立させるには、余計な力が入っていない状態が前提として必要なため、
このように指導されるわけですが、その際に注意することがあります。
これは入門して日が浅い方によく見られることですが、
全身の無駄な力を意識して抜こうとした場合、
気が抜けた状態になることがあります。
私もよくそのような状態になり、師から注意されていました。
気が抜けると言っても、気功的な意味の’気’ではなく、
緊張感が無くなり、だらんとしてしまうというな、
気の緩みという意味の’気が抜ける’です。
全身の力を抜こうとして、意識をそれだけに集中しているために
そのような状態になるわけですが、そうすると背中が丸まり、
本来あるべき姿勢から崩れてしまいます。
どのような技であれ、技を行う際に必要な姿勢というものがありますので、
姿勢が崩れると技が掛からなくなります。
また、意識が他のことに気を取られている状態というのも、技が出来なくなる原因となります。
意識をどのように使うかを言葉で説明するのは難しいですが、
技を行う際には、必ずそれに適した意識の使い方をする必要があります。
気もそぞろな状態では、技は成立しません。
そのため、脱力を行う際には、下記の2点を注意する必要があります。
【脱力を行う際に注意すること】
1.力を抜いた時にも姿勢を維持する
2.意識はそのままの状態を保つ(気を抜かない)
何度も繰り返すことで癖になりますので、悪い癖になる前に良い癖として
身につけていただければと思います。
この記事が何かしらの助けとなれば、幸いです。
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